2019年7月 新作エロゲー



 最近体験版あんまり出ないし、余りにも暇なので適当に書いていく。
 当然のことですが、個人的バイアスかかりまくりなので、あくまで参考程度にどうぞ。


 今年ナンバーワンと呼んでいいんじゃないかっていえるほど、良さげな作品が偏っている7月。
 コミケ前もあってか、メーカーが集中してラッシュをかけてる印象。

 フルプラの目玉は『流星ワールドアクター』『抜きたし2』『レイルロア』『恋愛、借りちゃいました』『ココロネ=ペンデュラム』『真・恋姫†無双』あたりか。(スタディステディは9月に延期)

 萌えか、燃えか、或いはいいとこ取りか――。

 どれを選ぶか悩みどころ。

 ミドルプライスだと『宿ガル3』『猫忍3?』など。
 ロープラに関しては未確認。









『流星ワールドアクター』


暁の護衛』『レミニセンス』作者の新作。
 ラノベに行ったエロゲライターは実入りの関係上、もうこっちに戻ってくることはないと思われていたが、満を持して帰ってきた(のか?)

 今回は多種族のファンタジー系の世界観。けれど主要設定などは現代路線に寄せている印象でスラスラと入ってくるのはやはりテキストやシナリオ構成の上手さなんだろうなと思わされる。







 フラゲ流出まじかよ。
 ネタバレ投下されてるかもしれないので、SNSにはご注意下さい。(個人的には結部分の感想は聞きたいけど・・・)


『恋愛、借りちゃいました』

 AsaProject新作。
 ラブコメは正直マンネリ化して飽きられやすく、絶えず流れが時代と共に変わっていく。
 最近だとレンタル彼女とか家出少女とかそういうのが多いイメージにある。
 その流れに乗るかのような本作。
 主人公が金のために(出張ホスト)ヒロインと偽の関係性を構築していきながら、本当の関係になっていく姿が見ものといえる。
 以前のようなハード顔芸は減ったが、よりマイルドに万人受けしやすくなっている。








『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳(わたし)はどうすりゃいいですか? 2』



 Qruppo処女作で、昨年話題になった作品。
 バカゲーと見せかけて、実はシナリオ重視。
 マイノリティの改革、主人公ヒロイン等の過去は中々にヘヴィー。
 そして、どんな団体をも恐れない程の強気にぶっ放されるテキストは、まさに表現の自由を最大限まで駆使した狂気。その片鱗はYoutubeの公式ボツシナリオでも窺えるので暇な人はぜひ見て欲しい。 Youtube

 今作は続編、というよりもFDと言った印象が強い。








『レイルロアの略奪者』


 3rdEyeの3年ぶりだかの新作。
 今回はハイファンタジー路線だが、最近の潮流である異世界ものと被るのはどうしても拭えない。
 いつものダブル主人公で、かっこよさをどう見せられるか。

 演出面は紙芝居に革新をもたらそうと頑張ってみたけど、失敗しましたみたいな感じ。
 1クリック毎の接写も目がチカチカして疲れ、バトル演出はPC激重。この負の相乗ストレスを超えられるほどの面白さはめちゃくちゃにハードルが高いといえよう。










 追記:10月に延期したそうです。



『ココロネペンデュラム』に関しては多少体験版やったが、まあおっぱいがぶるんぶるんするだけの萌えゲーとしか言えない。
 主人公の『他人の心が読める』設定もサノバウィッチとかシンソウノイズなんかとダブって見えるし、かといって、それらと比肩して抜けるような特徴があるとは今のところは言い難い。魔法設定も掛け合いも微妙。というか話の展開が中身なく、遅いせいで眠くなる。


 恋姫はリメイクで今回で最期らしいがよく分からん。









レイルロアの略奪者 体験版2 感想



『レイルロアの略奪者』 Part2

 プレイ時間1時間ほど。
 Part1で最後の方に出てきた男(グレイドリック)視点の話ですね。
 
 ストーリー内容としては『体験版1』でフィがナレハテ化して連れ去られ、それをミリアリス一行と手を組み、共に奪還するまで。


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 性格はかなり破天荒というか、穀潰しのギャンブル狂いのロクデナシ。

 能力は略奪者(スナッチャー)と呼ばれるもので、相手の記憶を奪うらしい。(一定時間分)
 奪われた方は記憶を失くすので、何をしていたか分からなくなるのがストロングポイント。


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 新ヒロイン、ミリアリス。
 僕っ娘で、はっちゃけてる感じの戦闘狂タイプ。
 主人公も中々キワモノだったけど、それ以上にはっちゃけてて笑う。


 こっちは短すぎて書くことないや……印象に残ってなさすぎてすぐに忘れてしまった。

 本格的な戦闘シーンがあったけど1回1回の演出が長いから、最後の方飽きてきたんだよな。
 この分量で、ファイルサイズ2GBはえぐいって・・・もしかして本編15GBとかいったりする? 流石にネトゲより容量でかいのは勘弁;;






 

クロスコンチェルト 体験版 感想



『クロスコンチェルト』


 メーカー:あっぷりけ


 クラウドファンディングにて4000万近く集めて作られたあっぷりけ10周年記念にして最終作。
 ジャンルとしては、伝奇モノ? なのかな。
 忌み子扱いされている主人公と、姫扱いされている妹・八重垣瑠璃が、新しい場所で色々な人と出会っていく話。

 いわゆる田舎の風習が強い村生まれの兄妹。
 主人公は生まれつきの理由で右手が義手らしい。
 妹も何か白髪碧眼で、片目だけは隠している理由アリ。(未来視)


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 妹との出会いのシーンからスタート。塗りが綺麗でいい。特に瞳の色。
 

 ゲーム内SS機能搭載。
 レイルロアもあったけど、あっちはテキストが自動で消されてたからこっちのが個人的に好き。

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 妹のメイド・鏡花。
 先祖より代々続いている家来の家系的なアレ。
 というよりこいつの髪の毛なんか激しく空中浮遊しててめっちゃ気になる。


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(妹から決まった時間に宝くじを買うよう言われ、同じ寮に住む透子さんに問い詰められるシーン)

 妹は未来予知の力があるらしい。(体力は消耗する)
 けれどこれは世界線の一つを覗き見るみたいな感じであくまで確定ではない。
 主観で見ると未来との記憶が混濁してオーバーヒートするらしい?
 客観で見ると、その人の色眼鏡で見ることになるため、あてにならないそう。


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 立ち絵に若干違和感あるのは気のせいか? (瑠璃の考え込むシーンなど、顔が角ばってる感が凄い)


 
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 最初はクラスの仲間たちと打ち解けていく。 
 かなりの登場人物が最初から出てくる。


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 西条家は主人公との遠縁。

 話の流れとしては引っ越し先への挨拶、買い出し、学園などの導入部、友人の自殺の謎を止めるくらいでいいのかな。
 西条さんと付き合って、エッチして、月日が経って、田舎帰ったら妹が死んでて終わった。
 なにそれと思うかもしれないが、ほんとなにそれってこっちがいいたい。

 な、なんというぶつ切り感・・・。続きが気になるどころか、『えっ?』って脳内にはてなマーク終始浮かんでいた。


 感想


 文体はとても読みやすく、スラスラいける。
 主人公の性格は歳相応で淡白だが、若干達観気味か。
 軽薄な感じはなさそうだし、気持ち悪さみたいなのはない。
 


 






 

恋愛借りちゃいました 体験版 感想



『恋愛、借りちゃいました』

 メーカー:Asa Project

 原画:    夕凪セシナ , 結城リカ , 冬壱もんめ
 シナリオ 八日なのか

 プレイ時間1時間前後。


 ギャグメーカー。

 楽しむ時のコツは設定などについて深く考えすぎないこと。(これ大事)


 今回はラブコメで今流行気味のレンタル系(しかも男側)。
 人材派遣として働く主人公が、利用しに来たヒロインと仲を深めていく感じ。 
 マガジンでも連載されているラブコメ漫画・『彼女、お借りします』の逆バージョン?
 
 関係性はちょっと豊富で、愛人だったり、友達だったり色々あるらしい。
 ここは前作の『借りぐらし恋愛』のパターンを踏襲してるように見られる。



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 ヒロイン:瀬川絵未(右)

 この子とは、彼氏のフリで関わっていく感じ。見栄っ張りのポンコツタイプ。
 友達に彼氏自慢してるけど、ポンコツ気味なところが面白い。あと顔芸が豊富。


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 天満八純 (てんま はすみ)

 アウトローお嬢様系。
 主人公が瀬川と初デート時に撮った写真を見破られる。
 友達になって欲しいらしい。全然ここの描写なかったから何とも言えない。



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 泉姉妹

 お兄ちゃんが羨ましくてレンタルサービスを利用する。
 姉はツンデレ。妹はぐいぐい系。

 

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 空路 椿

 ゲーマー予備校教師。
 30手前で愛人になってほしいと頼まれる。
 ゲーマーなだけあってかなり二面性が激しい。


 主人公の関係が結構複雑かも? 
 サブキャラも多いせいか、初見だとちょっと分かりづらい。

 レストランバイト → 泉こなつ、瀬川、オーナーに教師の従姉。

 学校 → 天満、瀬川。

 予備校 → 教師、泉ちなつ。


 感想

 終始明るめの雰囲気。
 最近はシリアスは嫌われる傾向だし、笑える萌えゲーというコンセプトをきっちり明確にしている。
 主人公もめちゃくちゃ金にがめついが、まあそこは訳あるし、くよくよ系よりは全然いい。
 妹も兄想いでいい関係性が築けている。
 好きなキャラとか気にいる展開がいればいいと思う。
 天満ちゃん一番可愛いのに出番少なくてショック。 

 7月激戦区だから勝てるかは微妙そう?

 

レイルロアの略奪者 体験版 感想



【レイルロアの略奪者】

 メーカー:3rdEye(過去作:幻想のイデア、ソーサリージョーカーズなど)

 原画:蒔田真記

 シナリオ:四万十川清流 , 不死鳥

 3~4年ぶりの新作。
 ジャンルはいつもの異能バトルサスペンスファンタジー
 主人公もいつものごとく複数のマルチザッピング? 形式だと思われる。(交互に分かれて謎に迫りつつ、最後は協力して黒幕を倒すかんじ)

 プレイ時間は3時間弱。Hシーンなし。(その割に容量は3GBオーバーでインストール有)

  
 ストーリー:

 警察組織の主人公たちがどんどんレイルロアという都市に潜む不正を暴いていくお話。
 序盤は大体の世界観説明と、事件(異物の不法売買)の話、ミスティクスという噂などなど。



 異世界ファンタジーのような世界観を堪能しよう!

 ギルド、能力(デュナミス)、二線級保安派遣(ウォーカー)、略奪者(スナッチャー)、異物(レリック)、ディッパー・・・などといったたくさんの用語が出てくる。

 まあそれに関しては追々分かっていく感じなので、まずは雰囲気を味わうことが大切でしょう。
 中世ヨーロッパをモチーフにしたハイファンタジー
 酒場、カジノなどなど色々出てくる。
(この手のタイプ既視感すごすぎて、もう異世界ファンタジーと同じにしか見えない)


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 レノ&ティルト サイド  ここが体験版のメイン。


 2人は『保安統制騎士団』という治安を守る警察みたいな組織の実行部隊。
 街の依頼を遂行していきながら、裏で行われている大きな事件に関与していく流れかな。


 レノは基本無感情系機械キャラだが、略奪すると性格が脳筋に豹変する。
 うーん、ここは好み分かれそうだなあ・・・。
 初見で見た時は「お、おう・・・」って周りのノリについていけない人みたいな感じになった。
 ティルトは食いしん坊の武士系。活発で正義感あふれるが時々ドジっ子の多属性キャラ。

 後やけにチンピラみたいなのとかモブとの会話多い。


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 豊富なサブキャラ。
 体験版時点でも10人くらいいる。(上司、関西弁の酒場の女将、花屋の子供、同僚などなど)


 グラフィックは粗がないくらいものすごい綺麗(芸術的な意味で)。音楽もいい。
 前作みたいに、フェアじゃない君みたいな不快な要素も現時点ではほとんどない。
 だが――。

 重い!!

 とてつもなく重い!!


 演出がすごい力入ってるのは分かる。
 かなり動的でスタイリッシュに魅せていて、バトルものとしてはこういう盛り上がるシーンが大事にしたいのはすごく理解できる。
 だがそれの代償としてか、ものすごい重い。CPU:i5-9600のメモリ16GBでもおもい。
 ゲームエンジン的なものに限界があるのでは?


 感想

 会話劇を中心としたテキストで、サクサク進められる。
 説明もくどくないので、だれないのは大きい。
 ギャグなんかは動作が重すぎてテンポが若干削がれる感じはあったが、まあ楽しめる。
 というかこのゲームサクサク動く人いるの?
 

 ついでに顔がアップにされすぎ。1クリック毎に切り替わり激しすぎて気持ち悪い。

 追記:

 なんか既視感あるなと思ってたら、結構ワールドアクターと被ってる部分があったからか。


 おしまい。


 

DEAD DAYS 体験版 感想


 軽くやったけど短すぎてSS撮り忘れた。
 プレイ時間1時間前後。

 目覚めたら拉致されてて、よう分からん化け物を倒さないと死ぬデスゲームの導入の説明と、ここに至るまでの経緯が描かれる。

 某SF漫画と設定がかなり近しいらしいが、生憎読んでないのでわかりません。ごめんなさい。

 とりあえず化け物狩ると性欲暴発みたいなエロゲチックな要素と、グロっぽいのが混ざってる感じはあるが、あまりにも短すぎて何も言えん。

 主人公が結構サイコ気質でクズなので合う人じゃないとムリ。

 後、ヤンキーに喧嘩売って~云々みたいな流れは鉄板なんだろうか。
 最近はSNSに移行して、アウトローなイメージがあんまりない。
 まだ都会じゃいるんかねえ。


  

親愛なる孤独と苦悩へ 感想



 『親愛なる孤独と苦悩へ』


 元々は有料で販売される予定だったらしい同人ゲーム。
 現在は作者急逝によりフリーとなっている。URL 

 内容は、悩める若者たちが、カウンセリングを通じて心を修復していくお話。
 その人の内面に深くまで向き合うので、心理学系が好きな人にはいいんじゃないかと思う。
『Re:LieF』だっけ? あれの最初にあった社会復帰プログラムなのを深く掘り下げた感じをイメージしてもらうと近いかもしれない。

 正直エンタメ要素は薄め。


 4章構成。

 1章は教育実習生の話。

 2章は就活前の大学生ゲーマーの話。

 3章は絵描きを志した学生たちの話。

 4章はカウンセラーの過去の話。


 プレイ時間は15時間~とフリーゲームにしては結構長い。
 フルプライス近くの量はある。


 いやあ、何ていうか4章はクソ重い。
 孤独感と絶望でどんどん追い込まれていっているのがありありと書かれて怖かった。
 じわじわと責められるのはメンタル的に読んでてもしんどい。
 相当イケるような気分じゃないときついし、「さて続きやるか~」って感じにはならない。
 途中からSKIPしちゃった。もうちょっとメンタルいい時にやれたらなと思う。



 しんどかったところ:

 ノベルゲームって余韻を出すために無言シーンがあるじゃん。間をとる感じの。
 まぁそれは個人的に別にあってもいいんだけど、エンターキー10回くらい押さないと次に進めない部分は流石にしんどい。表情差分変化あったがきつすぎる。
 後はBGMがないシーンが多いから眠くなるのと、テキストバックが1つ前の直近しか見れない。



 それを抜いても全体としてはかなりまとまってるし、魂こもってて良いとおもいました。