5・22 最近面白かったゲーム ~君と目覚める幾つかの方法~



君と目覚める幾つかの方法


 つりおつシリーズを除くと、なんと6年ぶり。しかもNavel冒険作。 
 サスペンスミステリ。Not学園モノ。
 近未来SFでオートマタを悪用する犯罪組織の実態をつかめ!! といっても主人公は刑事ではなくオートマタ整備士。けど過去に闇抱えてそうなのがね、いい。

  攻略キャラ3人 簡単紹介
枚方初音

両足を親に売られたというバリバリの不幸少女。メインヒロイン。なぜかオートマタの足を無理やりつけられてた。

・京橋みこと

義肢装具士。昔からの知り合い。のほほんとしたお姉さん。

・八雲舞花

警察 オートマタ犯罪対策課 
以前主人公がお世話になった?


 共通ルート


 人体売買の闇を暴いていく。入院患者の四肢を裏で売りさばく闇病院の実態を暴く。

 両親に両足を売りさばかれたヒロイン初音。それを買い取った裏にいるのが新鳴会という病院らしい。
 しかし証拠がないと立件は不可。敵は、事実を隠蔽するために周囲の人間を片っ端からオートマタを利用して襲っていく。
 尾行、張り込み、身内オートマタのウィルス感染による暴走など敵がいろいろと非道な手段を講じてくるが、そこに負けじと食いつく主人公君たちは王道ながらもなかなか手に汗握る展開で面白い。
 実はヒロインが・・・裏で別路線で暗躍してたりとなかなか斬新な手法をとっている。
 ただ演出とか文体で、みんなで勝つぞ~的なノリがおおいからか、緊張感、緊迫感はあまり感じられない。 BADENDは結構ぐろかったけど。
 Navelの陽っぽさが裏目に出てる感じ。



個別 1周目

初音

初音との交流。情交。自己肯定。 両親が互いに浮気していて自分もそうなんじゃないかという疑念。不安。
恋は自分のため、愛は相手のため。

主人公も昔事故に会い、叔母が消え家族というものに対して、納得と同時に失望を抱いていた。

そういった昔の過去に初音を重ねており助けていくうちにもう大切な家族になっていた。

//
――大事な人。そう。初音はもうすっかり、俺にとって大事な人だった。
思春期の少年のように、胸をときめかせることは……歪んでしまった俺には、難しいだろう。けれど、見ようによっては……ちょっと気持ち悪い、妄想の類だけど。初音とこれから家族と暮らしていく未来が、不思議なほど容易に、違和感なく想像できた。俺にとっては恋人よりも、家族が大事で。血の繋がりのない初音と家族として暮らしていきたい。それは初音を大事な人であり、同時に大事な異性としても認識していることに、他ならなかった。もし初音が俺の問題を受け入れ、共に生きたいと願ってくれるなら。
俺は初音と、日々を重ねていきたい。
//

・みこと

 公安に入っていろいろする。
 主人公の事故に対する罪悪感、自罰的意識。そのために抱かれたりしていた。けれど本当は好きで、でも天の邪鬼だからうまく言えなくて、わざと嫌味ったらしく言ったりして。

・舞花

こっちはミステリーパート。裸で外を歩き回るオートマタの謎を追え!
幼馴染で警察なのでこういう路線になるのは納得。デート始まるところでEND。


 初体験のシーンはギャグパートになっており、緊張がちがちなヒロインと周りと報告会みたいな形でなかなか面白い形で見せてくれるなあと感心。

 最終章編

一応キャラわけされてるみたいだけど一番最後のシーンが違うだけ。全部やるとタイトルの画面が変わる。


ニースヴィルの復讐。けれど淡々と進むので呆気ない。実は主人公は電脳人間でしたよ~


 感想

 舞台設定は近未来ということでオートマタを使った題材だったけどちゃんと人間との向き合いとかも書かれてていい。
 オートマタ三原則ってのがまあ穴だらけのは仕方ないとして・・・普及の割に法律が整備されてないのはアレだな。
 あとオートマタ対策課役に立たねえ。(でも読んでる最中は十分気にすることなく引き込まれたので◎)
 警察と政治家がズブズブなのはよくある設定・・・忠実に活かしててよかったと思う。よくあるミステリードラマ・・・相棒とかを見てる感じ。
 個別も主人公が学生ではなく成人で、過去に事故経験があり歪んでいたりする設定。恋愛においても、お酒飲みながら告白したりするところが一捻りしていて斬新だなーと思った。
 まあでも雰囲気的にもっとグロく、きつくあってもよかったかなーと。


 80点前後。Aランクくらい。