金色ラブリッチェ ーGolden Timeー 感想



『金色ラブリッチェ Golden Time』


 シナリオ:さかき傘

 2017年に流行った金恋のFD。
 無印の方は飽きることなくやれました。
 体験版はまるまる共通ルートかな。ストーリーの内容に関しては以前書いたので割愛。
 
 分岐シナリオは無印と一緒で、初めに選択するタイプ。
 選べるのは新ヒロインの城ヶ崎とミナ。

 テキストはいつものようにシンプルでかなり読みやすくなっています。この人の作品やったことある人ならわかると思う。(ト書きがかなり端折) 
 ちなみに日常にはエロネタとディープな性癖ネタが盛りだくさん。
 パロディっぽいのもあって、中々面白い。(最近の流行っぽいネタもあったので、SNS見てない人は分からないかも)
 

 城ヶ崎絢華ルート


 前作で実は主人公と幼馴染関係を匂わせていた敵視系ヒロイン。
 仲良くなっていく契機としては共通ルートの勉強見る形から、色々と接点が増えていき……。
 彼女はホシテレビという巨大テレビ会社の会長の娘。自身も経営をお手伝いしているそう。

 前半は交流からの盗撮でフラグ構築。
 エルルートでもあった外出時の盗撮。けれど今回は女子で、城ヶ崎と何かと因縁があった相手。


 後半は、体験版でも若干匂わされていた実家問題。
 彼女の母親はいわゆる愛人。父親が権力者でアイドル女優などを入れ食い。そこで生まれたのが彼女。
 それで連れ子だった絢華も金持ちになったってわけで、彼女自身も元からの貴族ってわけじゃなく成り上がりタイプ。
 なので立場も弱く、彼女自身そこに引け目を感じている。

 そして後日、城ヶ崎母が金のためにスキャンダルネタを出版社に売却。もみ消しのために引き取られたのが過去の顛末。




・お家の為に結婚する展開からの主人公が救う王道ルート!!!

 お見合いを邪魔して帳消しにしろ!

 ・・・・・・ってのはなく、あくまでライトに進む。

 やはり起点となるのは理亜。恋心を覚えた主人公がヒロインの家にカチコミ!
 といってもドラマみたいな展開があるわけじゃなく、あくまで萌えゲーなのでそこは無駄に長いシリアスはなくコミカルに進んでいく。
 シルヴィルートの婚約一波乱騒動に近いかも?


 それでも『家』を重視している彼女に主人公は好きにさせてみせると決意。
 ちょっと大人な関係から始まるのもお家芸
 関係性が普通の萌えゲーとは逆で、抜きゲーみたいな感じが続く。これ、苦手な人には無理かも。
 けど元々オチているようなものだから、そこは特に気にはならなかったかな。
 ぶっちゃけ前作からそんな気はしてたけど、ネタキャラ。

 実は、(っていうほどでもないか)『ぼっち拗らせ属性』。
 幼少期にいじめられてたのをこじらせすぎて、友達が何なのか曖昧になっている。
 Hシーン数は3~4回程。城ヶ崎の方が色欲体質なのもあって、何かマニアックめなのが多い。
 尻にペン入って抜けなくなって……のシーンとかマジで笑う。

 最後はタイムリーなバレンタインで〆。


Loveriche2


 APPENDは(イチ君が主人公とバレる)IFの世界なので、メタ用語、ご都合展開満載。


 ミナルート


 シルヴィの妹。 
 完璧主義の銀髪お嬢様が今回メインに昇格。
 初々しいミナちゃんを愛でるゲー。
 冬休みから周りに促されてインスタントパーティ。
 シルヴィアお姉さまを愛でる会に入り、仲良く進展してフラグ構築。
 けれどお嬢様は恋愛には疎いので、教えていくという形で仲を深めてく。

Lovericche mina 1

 So Cute.

 こっちがイチャラブ重視の段階的に恋愛していう王道の萌えげーって感じ。



 旧ヒロイン。


 FDなので旧ヒロインはおまけ程度。
 Hシーンはそれぞれ1回(理亜除く)で、ストーリーとしてもそれぞれ30分から1時間ほど。
 ほとんどHシーンに割かれているため日常は大した話はない。



 マリアルート


 他の全部終えると開放される裏ルートであり、Trueルート。
 これはほんとにIFルートだと思った方がいいかもしれない。
 無印好きだと、えーってなる人いるかも。


 要約すると、グリーンフラッシュ(超絶珍しい夕焼け)見て、病気が進行したかと思ったら実は妊娠してて、ソルティレージュで療養して、最後には母娘生存END。


 無印のあのカッコいい流れを水泡に帰すだけなんだから、
 ぶっちゃけこれいらなかったんじゃね……? そう思わざるをえない。理亜生存ENDみたいって人にはいいかもしれんが、個人的にはこっちが正史扱いされて、無印が可哀相になるからAh...って感じになる。



 感想:

 まぁ、FDとしての要素は申し分なくたんまり詰まっていたんじゃないかと。
 新ヒロインも城ヶ崎さんの方はネタ感を感じさせたものの、ミナちゃんはしっかり丁寧に描かれていて良かった。
 そんなだるくなるようなシーンもなく、緩急しっかりつけられていて面白かったです。



 最後に一言。
 ミナちゃん最高、、、